代表よりご挨拶
進化するアロマテラピーの
新しいカタチ
香りの未来をリードする
~ アクトインターナショナルスクール
はじめまして、アクトインターナショナルスクール学校長の太田奈月です。
アクトインターナショナルスクールは、2000年、静岡県静岡市にアロマテラピースクールとして開講し、お陰様で2020年に20周年を迎えます。2011年には東京校も開校し、現在は東京四ツ谷にスクール本部を構えております。 2000年に、たった3名の生徒さんが通う寺子屋教室として開講し、2019年の現在に至るまで、2000名以上の卒業生を世に送り出してきました。業界第一線で活躍している方も少なくありません。
20年間アロマテラピースクールを運営してきた中で、アロマテラピーの存在自体も目まぐるしく変化してきました。私が英国から帰国し、アロマテラピースクールを始めた20年前というのは、「アロマテラピー」という言葉を知っている方もほとんどいらっしゃいませんでした。
「アロマテラピーとは?」という言葉の説明から始まり、正しい精油の使い方、日常生活での取り入れ方なども知られていない時代です。2000年前後のアロマテラピー第一次ブームは、「アロマを知りたい」と、毎月教室に受講生が溢れるほど、学びにいらっしゃる方が多かったのです。
この時代のアロマテラピーというのは、誰もが楽しめる日常的なものではなく、「西洋から来た特別なもの」でした。その特別な精油がどんなもので、どのように使うのかも、全くを知られていませんでしたませんでした。広く一般の老若男女に親しまれるようになった今ではとても想像もつかないほどに、アロマテラピーというのは、得体の知れない魔法のような存在だったのです。
また当時は、岩盤浴や温浴スパなどのブームも受けてスパやサロンが続々オープンするなど、急激にアロマテラピー市場が拡大した時代でした。ストレス社会で癒しを求めるクライアントも急激に増え、アロマセラピストの資格のニーズ、そして活躍の場も広がっていったのです。しかし、日本のアロマセラピストの実情はといえば、技術力の低さに、不慣れな接客、そして低い賃金ときつい労働環境など、私が留学していた英国のアロマセラピストと比較すると、格段に低い地位にあり、その違いに心苦しく思ったものです。
日本のアロマセラピストの地位向上を目指し、それまではボランティアでしか活躍の場がなかった日本の医療現場で、しっかりと報酬を頂いて活動できる環境づくりに先進的に取り組み始めました。静岡県静岡市リハビリテーション病院様にも多大なるご理解、ご協力を頂き、15年以上にわたりアロマセラピストによる患者様向けトリートメントを行っております。
現在、約20名のアロマセラピストが所属し、患者様をはじめ、ご家族や医療関係者からも高い評価をいただいております。
また、アロマセラピスト資格者が増える中、国内資格の知識や技術だけでは十分ではなく、アロマセラピストの差別化が必要であると強く感じた私は、アロマテラピーの本場英国に本部を構えるIFA国際アロマセラピスト連盟の認定アロマセラピストを養成することを決意しました。2008年には静岡県ではじめてIFA国際アロマセラピスト認定校として認可を受け、その後、東京校でも養成コースを開講。これまでに多くのIFA国際アロマセラピストを輩出し、ホテルスパや医療現場、サロン開業など、幅広い分野で活躍されています。
そして、アロマテラピーブームも過ぎ去り、スクール氷河期と言われはじめたのが2010年頃です。アロマテラピーは次の段階に進むべきタイミングだと感じました。
トリートメント以外の方法で、アロマテラピーの仕事をする時代。「香り」本来の形であり、原点に戻るアロマテラピー。
それが、アロマテラピーと香水の融合である「アロマパルファン」です。それまで誰も体系化してこなかった精油のブレンドノウハウを体系化し、精油を液体としての「効果」、「効能」で見るのではなく、生きている植物本来の姿・形・育つ環境から知るメッセージストーリーに重点を置き、天然アロマ香水を調香する「アロマパルファンメソッド」を創り上げました。そして、2011年には東京への進出とともに、(一社)日本アロマパルファンヌ協会を立ち上げたのです。
アロマパルファンメソッドはこれまでのアロマテラピーの概念を覆す、斬新な発想、そして高い技術力が評判を呼び、アロマ調香師の資格「アロマパルファニスト」を目指す方々も全国から集まり、アロマ香水ブームの火付け役を担うこととなりました。
天然アロマ香水アロマパルファン」はナチュラル志向や原点回帰ブームの影響も受け、今や全国にその名前が広がっています。そこで、当スクールだけで取得できるものではなく、全国の方々にも学んで頂けるような制度にしたいと、2018年にはアロマパルファン認定教室制度を立ち上げました。全国に教室を構える認定講師陣と一緒に、アロマパルファンの更なる認知度向上を目指し、啓蒙活動に力を入れております。
そして今、新たにアロマテラピーは、次なる時代へと向かっています。医療や癒しの現場では、これからも変わらず、高い技術力とホスピタリティーあふれるアロマセラピストの存在が求め続けられます。そして、天然アロマ香水「アロマパルファン」も、そのニーズは広く一般に広がり、これからアロマパルファンのファンは全国に広がっていくことでしょう。
そして今、新たに取り組んでいるのがアロマテラピーとコスメティックの融合です。2015年頃からアロマテラピー市場の中でも、ナチュラル素材の化粧品と消臭のニーズが拡大しており、つつあります。現在、消費者のナチュラル志向も急速に進んでいます。口にするものだけではなく、肌に直接つける化粧品も、安全かつ安心できるものを使っていきたいと思っている方が増えているのです。
「自分で使う化粧品は、自分で作る」
かねてから、そんなプロフェッショナルな夢の資格があったらと願っていましたが、それがIFA国際アロマセラピスト連盟が新しく誕生させたPEOT国際ライセンスでした。PEOTはプロフェッショナルエッセンシャルオイルセラピーの略であり、精油学や解剖生理学、ブレンド知識だけではなく、高い化粧品製造の技術力も求められる、IFA国際アロマセラピストの上位資格に位置します。それまでIFA国際アロマセラピスト取得者以外はこのPEOT試験を受験することさえできませんでしたが、(一社)日本アロマパルファンヌ協会認定アロマパルファニスト資格者は、PEOT受験資格を得られるようになり、アロマパルファンだけではなく、オリジナルの化粧品を創る国際ライセンス資格が取得できるようになったのです。
アクトインターナショナルスクールは2018年にPEOT認定校として認可を受け、世界でも類をみないほどの本格的な化粧品製造実習を主軸にしたPEOTコースを開講しています。PEOTは今後ますます注目される資格であり、これからのニーズも更に高まっていくことでしょう。クライアントからの希望に。高い水準でお応えできる、多くのアロマプロフェッショナルをこれからも育てて参りたいと思っております。
さて、2020年以降、益世の中は更なる女性の活躍が注目される時代となると思います。「女性としての幸せをとるか、仕事をとるか」という時代はすでに終わり、両方あきらめない欲張りな素敵な女性が増えていると強く感じます。
私が開校当初に掲げたコンセプト「夢も仕事も女性であることもあきらめない」も、ごく当たり前に許される社会、そして時代になってきました。